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去る10月16日に練馬区歯科医師会館にて、令和最初の学術講演会が開催された。今回は今年2月に東京医科歯科大学医歯学総合研究科歯周病学分野の主任教授に就任されたばかりの岩田隆紀先生にご講演をお願いした。「歯周組織再生の現在と未来」というテーマで歯周病の再生治療の歴史から、現在の歯周組織再生治療のスタンダードまでを詳しくご説明頂き、また東京女子医科大学で長年研究されてきた歯根膜細胞培養シートが、今までは患者さん本人の抜去歯から採取した歯根膜細胞しか利用できなかったが、今現在他人(同種)から採取した歯根膜細胞から採取したMSC(間葉系幹細胞)から作製した培養歯根膜細胞シートが、拒絶反応を起こさず応用可能であることが実験的に確認され、現在患者さんで臨床治験中であり、数年のうちに臨床応用が現実味を帯びてきたことなどが解説され、これからの歯周病の治療における新たな手法が期待された。60名を超える会員の先生方にご出席いただき、講演後は活発な質疑応答が行われ、会は盛況のうちに終了した。